a Marry day


「ねぇ、シンジ♪」
「なに?アスカ」
「明日さ・・・・・予定かなんか入ってる?」
「明日?・・・別に入ってないけど」
「ふ〜ん・・・・」「明日、何かあるの?」
「い、いや・・・別に何でも」

そういうと、アスカはそそくさとシンジのいるリビングから、自分の部屋へと戻っていってしまった。

「・・・・・なんだろ?変なの」

そして、次の日の早朝、シンジは無理矢理起こされた。

「シンジ!起きなさいってば」
「ん・・・なんだ・・・アスカか・・・・」
「『なんだ』ってなによ!いいから、早く起きなさいよ!」
「一体何なんだよ・・・・・って、まだ六時じゃないか!こんなに朝早くに・・・今日は学校休みだよ?アスカ」
「休みだから、こうして早く起こしてるんじゃないの!いいから、早く起きて、仕度しなさいよ!」
「仕度って・・・・何を?」

シンジはそういって、アスカの格好を見た。それは明らかに、どこかに出かけるような、おめかしをしている格好であった。

「お出かけよ♪」

アスカはそういうと、シンジの部屋から出ていってしまった。

「早く早く。ミサトに気づかれたらまずいんだから」
「なにをそんなに急いでるんだよ・・・・それに、何処に行くの?」
「いいからいいから。さ、行きましょ」

こうして、アスカとシンジは早朝のお出かけにでていった。

「ねぇ、今日何の日だか、知ってる?」
「え?・・今日?・・・ごめん。わからないや」
「あ、そう・・・・・」
「ごめん・・・」
「なんで謝るのよ!あんたが悪い訳じゃないでしょ!?」
「うん・・・・でも、今日が何の日だか、わからないから・・・・」
「う〜ん・・・・ホントに悪いと思ってる?」
「うん。思ってるよ」
「それじゃあ、罰を与えないとね」
「ば、罰!?」
「そ。罰よ」
「・・・・あんまり無茶な事じゃなかったら・・・・」
「デートしてくれない?今日一日・・・・」
「え!?なんて言ったの??ごめんよく聞こえなかったんだけど・・・」
「・・・・・今日一日、アタシにつきあうこと!わかった!?」
「・・・・つきあうって!?」
「遊びにいこ。もちろん、シンジのおごりで!」
「・・・・わかったよ。仕方ないなぁ・・」
「何よ!そのイヤそうな言い方は!アタシが誘ってあげてんのよ!少しは嬉しそうにしなさいよ!」
「・・・わかったよ」

シンジは、アスカの問いかけに、笑顔で返事を返した。
そして二人は、遊園地に行くことになった。もちろんシンジのおごりで・・・

「ねぇシンジー!次、あれ乗りたい!」

アスカがさした指の先には、ジェットコースターがあった。
今さっきからアスカが乗っているものは、絶叫マシーンばかりだ。
シンジはもうへろへろになっていた。

「アスカ・・・・悪いけど、一人で乗ってよ・・・・」
「なんでよ!あんなの、一人で乗ってたら、寂しくなるじゃないのよ!」
「ごめん・・・・僕、気分が悪いから、ここで見てるよ・・・・」
「・・・仕方ないわね。いい?私が帰ってくるまで、ここで待ってるのよ!!」
「うん。わかってる」

アスカは、シンジの返事を聞くと、ジェットコースターのほうまで走っていってしまった。

「あれ??シンジ???」

アスカは、ジェットコースターから降りてくると、シンジの姿がないことに気がついた。

「もう・・シンジ・・・・・やっぱり、強引すぎたのかな・・・・」

アスカが寂しそうに呟く。

「やっぱり・・・アタシ、嫌われてるのかなぁ・・・シンジに・・」

そうアスカが呟いていると、遠くから走ってくる一つの影。

「ごめん、アスカ」

そういったシンジの息は荒かった。おそらく、ここまで走ってきたのであろう。

「・・どこ行ってたのよ・・・」

アスカは、顔を伏してシンジに問いかける。

「ごめん。実は、今までずっと、考えてたんだ」
「??」

アスカは、シンジの急な発言に、思わず顔を上げた。

「アスカ言ってたじゃないか。『今日は何の日か知ってる?』って」
「ああ・・・そのことね」
「でさ」

シンジはそういうと、後ろにかくしていた手をアスカの目の前に突きだした。

「!?」

シンジのその手には、真っ赤なバラの花束があった。

「・・・シンジ?」
「ごめん。アスカがジェットコースターに乗ってる間に思い出してさ。
それで、降りてくる前までに買ってこようと思ったんだけど、間に合わなかったみたいだね」
「・・・・シンジ・・・・」
「誕生日おめでとう!アスカ!」
「・・・・ありがとう・・・シンジ・・・・」

アスカは、そういうと、シンジが持っているプレゼントには手を伸ばさないで、
そのままシンジの胸へと倒れ込むようにうつかった。

「!?・・・アスカ?」
「ちょっとでいいの・・・・このままいさせて・・・・アタシからのお礼よ・・・」
「・・・うん」

二人はそのまま、しばらくそうしていた。
空からは、綿のような雪が、ちらちらと舞い始めていた。

 

 


後書き

30000HITおめでとうございます。
おいらから、ささやかで、ヘッポコながらLASを、送らせてもらいます。
アスカ様、もっと素直になればいいんですけどねぇ。
素直になってしまったら、アスカ様じゃないか(^^;
と、言うわけで、これからも頑張って下さい。


GIDAさん、本当にありがとうございました!!

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