LASの意味 〜お引越し記念SS〜


1限後の休み時間、シンジは教室に戻るために廊下を歩いていた。
トイレに行っていたのである。
その道すがら、何人もの生徒が廊下で友達としゃべったり、駆けまわって遊んでいた。
その間を縫うようにして目的地へと向かっていたシンジの耳に、ある言葉が聞こえてきた。

「LASのシンジよ。」

別に盗み聞きしたわけではないが、その言葉が気になった。

『LASってなんだろう。なんか、僕のこと噂にしているみたいだけど。』

LASの意味を考えながら歩いていたシンジは、よく前を見ていなかった。
ちょうど、廊下の曲がり角にさしかかったとき、何かにぶつかって思考が途切れた。

「どこ見とんじゃワレ!」
「ご、ごめんなさい。」
「なんだ、シンジじゃないか。」
「なんだ、センセか。」

ぶつかった相手はトウジとケンスケだった。
一瞬さっきまで考えていたことを忘れて何気ない話をしていたが、再び思い出した。

「トウジ、ケンスケ、ちょっと相談に乗って欲しいんだけど。」
「なんや、わしに分かることならなんでもええで。」
「いいけど。夫婦生活のことか。」
「ち、ちがうよ。」

シンジは、少し怒りぎみに答えた。

「すまん、シンジ。」
「ま、まあいいけど。LASって知ってる?」
「なんやそれ、食いもんか?わしには分からん。せやから、先に帰っとるわ。」

『『食べもの以外に興味がないのか!トウジは・・・』』

「LASかぁ・・・・。」

少しニヤけたケンスケの顔にシンジは気付かなかった。

「何かの暗号かなんかだと思うんだけど。」
「ほかになんかないのか?」
「そう言えば、『LASのシンジだ』っていってた。」
「・・・・・・・ということは、LASのSはシンジのSだな。」
「そうか、じゃあ残りのLAは?」
「自分で考えな。」

ケンスケは教室に向かって行ってしまった。

「ま、まってよ。」

LAの謎を残したまま、シンジも教室に向かって駆けていった。



『綾波なら知ってるかなぁ』

「ねえ綾波、ちょっときいていいかな?」
「なに、シンちゃん。」
「LASって知ってる?」

レイの顔がみるみるうちに赤くなっていった。
普段、肌白いレイが赤くなったため、きれいな肌色に見えたシンジは一瞬ドキッっとした。

『可愛い・・・』

レイはその答えをシンジの耳元で答えた。

「LはLoveのL、Aは綾波のA、SはシンジのS。キャッ。」

レイはほてった顔を手で隠しながら教室から掛け出していった。

「あ、綾波・・・・・。」



次の休み時間、シンジはケンスケのところに行った。

「ケンスケ、分かったよ。LASの意味。」
「なんだ。」
「『LはLoveのL、Aは綾波のA、SはシンジのS』でしょ。」
「そうか、シンジがそうなら、そうなんだろうな。でも、自分で言って恥ずかしくないのか?」
「あっ・・・・・。」

『くくく・・・写真の売上、UPだな。』

ケンスケはシンジをからかいながら、休み時間は過ぎていった。



下校時、シンジはまだ悩んでいた。
ケンスケの言った言葉『シンジがそうなら、そうなんだろうな』である。

『違うのかな・・・Aが名前につく人っていえば・・・・・綾波かアスカしかいないよなぁ・・・』

アスカにも聞こうとしたが、レイがあんな態度だったので、恥ずかしくて聞けなかった。
と言うより、好きな女の子には聞けなかったと言うほうが正しかったのであろう。

『Lovelove−Ayanami−Shinji』
『Lovelove−Asuka−Shinji』


『・・・・・アスカ・・・・・だったらいいな。でも僕の片思いなんだけど・・・・・』

当初の悩みとはまったく違うことで悩み始めたシンジであった。



自宅(ミサトのマンション)へ帰ってきたシンジは、アスカに聞いてみた。

「アスカ、ちょっといい。」
「なに、シンジ。」

シンジは少しおどおどした態度でいた。

「LASって知ってる?綾波にも聞いてみたんだ。そしたら『LはLoveのL、Aは綾波のA、SはシンジのS』だって言ってたんだ。」
「なんで、アイツなんかに聞くのよ。それは嘘、デマ、今直忘れなさい。」
シンジはアスカのその態度にドキッとした。
アスカの顔が一気に赤くなる。







「Aはアタシよ。」







「Sは僕?」







「そうよ、アンタよ。・・・・・シンジ、好きよ。」


おわり


〜あとがきらしきもの〜

ども。k1です。
何度、顔を赤くすれば気がすむんでしょう。謎ですね。

アスカからの告白。
シンジからの告白するほうが多いので、アスカからのほうを書いてみました。
僕は女性から告白されることのほうが好きです。
未だに行ってくれた人は居ませんが(爆)

ではこの辺で・・・


K1さん、本当にありがとうございました!!

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