再会、そして・・・
第1話
サードインパクトの後、人類は次々とLCLの海から還ってきた。
結果として、この事件による死者は確認されず。また、ゼーレは完全に壊滅した。
そして、さらなる使徒の来襲に備え、3機のエヴァを修復、シンジ達は 再び復興された第3新東京市で、
サードインパクト前と同じく、パイロットとしての 日々を送っていた。
それからしばらくして、使徒の来襲がこれ以上無い、ということが確認された。
そして・・・
「碇ユイ博士、及び惣流キョウコ博士のサルベージ?」
「そう。使徒の来襲がない、と確認された以上、エヴァや神経接続の技術に貢献した
2人の博士を、これ以上無意味にエヴァの中に取り込んでおく必要はない、それよりも、
両博士には科学者として世の中に貢献してもらうべきだ、という上層部とMAGIの判断よ。」
「で、上層部はともかく、MAGIがそんなこと可決したわけ?成功率低いんでしょ?」
「ええ、2対1で可決したわ。シンジ君のサルベージを前に1回やったでしょ?そのデータ
があるから、それを応用すれば、成功する可能性は高い、というのが可決理由、
って所かしら。ちなみに否決したのは・・・」
そこまで言いかけたリツコを、ミサトが遮る。
「言わなくても解ってるわよ。カスパーでしょ?」
「・・・そうよ。あの母さんも本当に諦めが悪いんだから。まあ、メルキオールと
バルタザールが賛成しているし、審議以外の時はただのコンピューターだから、
カスパーが計算を邪魔する、ということはないわ。まあ、大丈夫でしょ。」
「で、具体的にどうするか決めてるわけ?」
「方法としては、まず空のエントリープラグをエヴァに装填。そして、LCL注入。
その後エヴァのコアに含まれている両博士のデータを取りだして・・・
まあ、あとはシンジ君の時と同じね。」
「ということは、またあのときみたいにエントリープラグの中に二人が現れる・・・と」
「そういう事よ。MAGIによると、成功率は70%を越えているわ。」
「そう・・・でもリツコ、あなたはいいの?碇指令のこと・・・」
「ミサト、そのことは言わない約束よ。それに、私はもうあの人に未練はないもの。
それより、今まで苦労してきたシンジ君やアスカに親の温もりを感じてもらう方がいいわ。」
「そうね・・・喜ぶんだろうな、シンジ君達。」
「でしょうね・・・母親の顔も覚えてないでしょ?あの子達。それに、シンジ君にしてもアスカにしても、
ここに来ていい事なんて無かったんですもの。アスカに至っては精神崩壊まで起こして・・・
だから、もうこれ以上あの子達をエヴァには乗せたくないのよ。
あれに関わってもなにもいい事なんて無いもの。2人ともまだ14でしょ?
それぞれの親は、まだまだ必要よ・・・
・・・ただミサト、この計画のことはあの子達にはまだ内緒よ。100%成功する、というわけではないし、
それに・・・」
「突然言って喜ばせたい、という訳ね・・・それで、実行はいつなの?」
「30日後、と決まったわ。」
「そう・・・で、自信はあるわけ?」
「もちろんよ。そうでなければこんな事に賛成しないわ。もし失敗したら、あの子達、今度こそ
本当に母親を失うことになるんですもの。
それに、二人の博士だって、自分たちの子供に会いたがっているはずよ。この計画には、
サルベージされる側の人間の意識によって結果が大きく左右されるの、知ってるでしょ?」
「そうね・・・期待してるからね、赤城リツコ博士!」
「まあ、任せておきなさい。」
・・・29日後。
「夕食、もうすぐ出来ますよ。なんか嬉しそうですね、ミサトさん。」
キッチンで食事の用意をしていたシンジが、ミサトに言う。
「うん、ちょっち、ね。」
「どーせまた加持さんとデートでしょ?それとも、誰かからエビチュの1ダースでも
送られたのかしら?」
「言ってくれるわねぇ、アスカ。
でも残念でした。そんなんじゃないわよ。
・・・ねえ2人とも、もし自分たちのお母さんに会えたら、どう思う?」
「どうって、そりゃ、会えたら嬉しいわよ。」
「シンジ君は?」
「もちろん、会えたら嬉しいですよ。でも、あり得ないですしね、そんなこと。」
「そう。」
「どうしたんです?ミサトさん。突然そんなこと聞いたりして。」
「いや、別になんでもないわよ。ただネルフで今日そんな話がでてね、二人だったらどうなのかな、って。」
「ふうん。」
「食事、出来ましたよ。」
「そう。じゃ、食べましょうか。」
(シンジ君、アスカ、明日を楽しみにね・・・)
次の日・・・
サルベージ計画実行本番・・・
「エントリープラグ装填、LCL注入開始。」
「LCL、注入されました。純度、99.99998%」
「システム異常なし、MAGIよりデータの転送を開始します。」
30日かかって制作したマニュアルを元に、サルベージを開始するリツコ。
それを心配そうに見つめるゲンドウと冬月。
「いよいよユイ君がよみがえるな、碇。
・・・もう10年以上になるか・・・長かったな。
まあ、お前にとってこれ以上嬉しいことはないだろう。昔からユイ君だけが
心のよりどころだったからな・・・お前は。」
冬月の言った言葉に、無言でうなずくゲンドウ。
「(ふうん・・・碇指令って、あんな人間味のある所もあるのね・・・)」
その様子を見たミサトが、内心そう思う。
「MAGIのデータ、転送完了。データの受信を確認。
データ、正常に受信されました。」
「続いて第2段階に移行。MAGIのデータを確認。」
「リツコ、どう?成功しそう?」
「今のところ問題ないわ。・・・今が一番難しい所なの。悪いけど声かけないで。」
「はーい。」
そのようなやりとりが3時間近く続いた後・・・
「最終データ送信。
・・・・・・・・・・・・・・・。
エントリープラグ内に生命反応。
画像、でます。」
そして、モニターに移る碇ユイと惣流・キョウコ・ツェペリンの姿・・・
「・・・ふう。」
「やったわね、リツコ・・・」
「最終段階に移行。エントリープラグ射出。
LCL排出。エントリープラグ開きます。」
そこに現れた碇ユイと惣流キョウコ。
「計画成功を確認。現時刻を持って本計画を終了します。」
その光景を見つつ、計画終了のアナウンスをするマヤ。
それからしばらく、2人に対して事務的なやりとりや、検査が続いた。
その結果、碇ユイ、及び惣流キョウコに、身体、精神とも異常がないことが確認された。
そして・・・
「ユイ!」
「ユイ君!」
「あなた・・・冬月先生・・・」
「あいたかったぞ・・・ユイ・・・」
そういってユイに抱きかかるゲンドウ。
「(碇にユイ君か・・・この姿をまた見れるとは思わなんだが・・・
これでまたもとの生活に戻るか・・・?
しかし、シンジ君とやり直すのは簡単では無いぞ、碇・・・
ユイ君がどうするか、それにかかっているな・・・)」
冬月は、その二人を、自分の教授時代を思い出しながら、懐かしそうに眺めていた。
「計画は成功したわ・・・ミサト、シンジ君達を呼んでらっしゃい。」
「うん・・・リツコ、また約束を守ってくれたわね。お礼、言わなきゃね・・・
じゃ、アタシはシンジ君達を呼んでくるから。」
そういってネルフをあとにするミサト。
心の中に、シンジとアスカの喜ぶ顔を浮かべながら。
つづく
あとがき
ども、NTです。
初めて自分の考えだけで書いてみたんですが・・・やっぱりなかなかうまくいきませんね。
どうしても台詞ばっかになってしまいます。(^^;
ちなみにこの後は・・・まだ考えていません。(NN爆)
何回になるか解りませんが、もしよかったら読んでいただければ幸いです。
では失礼します。m(_ _)m
NTさん、本当にありがとうございました!!
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