母なるアダムよ・・・レイのこの気持ちは間違っているのですか・・・いけないことなのですか・・・
カヲル・・・あなたはどうなの・・・シンジのことが好き・・・
好きさ・・・大好きだよ・・・僕だってシンジ君と・・・シンジ君と・・・
そう・・・よかったわね・・・
ありがとう・・・・・・カヲル君
渚カヲル・・・・・・第拾七使徒・・・・・・タブリス。
私と同じ感じのする人・・・・・・とても不思議な気持ちになる・・・・・・
でも彼の存在の意味は・・・・・・碇くんの為にあったの・・・・・・
私の存在の意味が・・・・・・あの人の為にあったように・・・・・・
碇くんの自我が、臨界点を越えようとした時・・・・・・
彼は碇くんの為に、永遠の存在への扉を空けたわ・・・・・・
僕はこのまま死ぬこともできる・・・生と死は等価値なんだ・・・自らの死・・・それが唯一の絶対的自由なんだよ!
何を・・・カヲル君?・・・君が何を云っているのかわかんないよ?・・・カヲル君・・・
遺言だよ・・・
私は彼の存在を、病院のベッドで聞かされたわ。
でも・・・・・・私の側にはまだママがついていてくれたから、言葉を返す事は出来なかったけど
でも・・・・・・シンジは、笑いながら話していた。とても嬉しそうにね。
でも・・・・・・不思議だったのは、どうして涙がこぼれるままにしていたんだろって。
だからこう云ってやったのを覚えている・・・・・・
「側にこないで・・・・・・何を云ってるのかさっぱり解んないわ・・・・・・もう私にはかまわないで・・・・・・」
怖いのかい?・・・人と触れ合うのが・・・他人を知らなければ裏切られる事も、互いに傷つく事も無い。
あんたは傷ついた事あんの?・・・自分が回りから排除されそうになった事ある訳?
人間は寂しさを永久になくす事は出来ない・・・人は一人だからね・・・ただ、忘れる事が出来るから人は生きていけるのさ。
あんた達・・・使徒は、人を忘却の彼方へと導いて、永遠の死を与えるんじゃなかったの・・・云っている事が矛盾しているわよ。
・・・・・・・・・・・・・シンジ君とレイの心が一つになろうとしている・・・君はそれでいいのかい?
いいわけないじゃない!・・・あの二人は今どこに居るのよ!
シンジ君が私の事を冷たいと云った・・・・・・どういう事?
側にいてあげて、守ってあげようと思っているのに、それでも死んでいった男の子の方がいいわけ?
渚カヲル・・・・・・あいつは使徒じゃない・・・・・・人類を滅ぼそうとしたのよ。
せっかくお父さんが命がけで守ってくれたのに。加持だってその為に死んだのに。
私はシンジ君のお母さんになる。それなのに・・・・・・かってに死んでいった使徒の方がいいんだ・・・・・・
情欲に溺れるなんて、人としてリアルだね・・・それでリリン達を欺くのかい。
誰を欺くって云うの?・・・シンジ君を・・・碇司令を・・・それとも自分を・・・
わかっている筈さ君は・・・本当に欺きたかったのは誰だったのか・・・
そうね・・・だからあの時私は言葉を失った・・・そうしなければ生きていけなかったから・・・
レイは・・・・・・本当に私を許してくれたのかしら?
あの子がうわ言で話していた相手・・・・・・フィフスチルドレン・・・・・・
私が生きているこの世界は、本当に唯一無二の世界なのかしら?
様々な可能性の一つだったんじゃないのかしら?
だとしたら、母さんと私のやって来た事はなんだったの?
なぜ・・・ダミーシステムを破壊したんだい・・・
母さんと私があの人の為にやってきたこと・・・その全てがあそこにあったから・・・それをシンジ君の前で壊したかったの。
魂のある入れ物はレイの中にしか生まれなかった・・・それを確認したかったんだね・・・
お願い・・・教えて・・・私の生きる意味はどこにあるの・・・レイは私に優しくしてくれるの・・・
ねぇカヲル君・・・・・・今何が起こっているんだろう・・・・・・
知りたいのかい・・・・・・シンジ君。
うん・・・・・・とってもいい気持ちがするんだ・・・・・・多分アスカも同じ気持ちだと思う・・・・・・
レイの存在を感じるかい?
感じるよ、カヲル君。カヲル君が側にいることがわかった時・・・・・・綾波も近くにいるって事を感じる事ができた・・・・・・
それだけかい?
使徒の存在を感じる・・・・・・僕達が今まで敵だと思って戦ってきた・・・・・・倒してきた・・・・・・でも違ったんだね・・・・・・
そう彼等は、みんな友達なんだ。みんなシンジ君の事が好きなんだ。
天使達が、微笑みかけてくれるよカヲル君。
リリンが心の壁を解き放った時・・・・・・真実の姿が見えてくるんだ・・・・・・シンジ君・・・・・・君にも見える様になったんだね。
とても楽しそう。ねぇみんなの所に行こうよ・・・・・・カヲル君・・・・・・アスカも綾波もいっしょにさぁ・・・・・・
まだシンジ君には、早い。シンジ君はまだ地上でやらなければならない事がある・・・・・・わかるだろう。
わかった!僕アスカや綾波といっしょに頑張る・・・・・・多分辛い事ばっかりなんだろうけど・・・・・・でも・・・・・・
でも・・・・・・なんだい?
カヲル君にはいつでも会えるんだよね・・・・・・いつまでも・・・・・・あの天使達といっしょに・・・・・・
そうさ、僕達はいつだってシンジ君の側にいる。君が感じてくれている限り。
ありがとう・・・・・・カヲル君・・・・・・
シンジ君。
一言だけ・・・・・・いい・・・・・・
聞きたいな。
カヲル君に会えてよかった・・・・・・僕は・・・・・・
カヲル君に会う為に
ここまで生きてきたんだ。
続けて「さようなら・・・・・・カヲル君」を読む。