Every Breath You Take

激突!!マヤちょん VS レイちゃん (後編)




葛城ミサトは鉄格子を恨めしそうに睨みつけていた。
シンジとアスカが授業中に不純異性行為を働こうとしていたのを止め様ともせず興味津々で眺めていた筈だったのだ。
加持の出張先からの土産の泡盛の封を開け、それをラッパ飲みしようとしていたのに、それだけだったのに。

 

 

 

 


突如として教室に出現した、オレンジ色の光。それは発生者の激しい憎悪の熱すらも忠実に表現し、
教室は灼熱地獄となってしまった。流石に歴戦で鍛えられたのが物をいい、誰よりも直ぐに意識を取り戻したのだったが、
彼女の目に写ったのは、ただの濁った色の空のビンが転がっているだけだった。


「どういう事よ・・・・・・私が何をしたっていうのよ・・・・・・何か間違った事した?」←授業中に飲酒してはいけません

そんな彼女に聞こえてくる声。まるで逆なでするかのような

「ばあさんの安酒なんてしったことじゃないの・・・・・・それよりもお猿さんをとっとと檻に連れて行って・・・・・・」

「ねぇ〜シンジぃ。姥桜が宝物失って泣いてるわよ。かわいそうね。これも真っ白オバケを退治しないからよね。」

「・・・・・・」

「アーちゃん・・・・・・今日はもう帰ろうか。ミサトさん、今日は禁酒の日ですよ。だから家に帰ってもエビチュありませんからね。」

「人は火を使う様になってから呪われてしまった。永遠に罪を背負い続ける事になるのね。だから私達は備えなければいけない。」

安全装置が外れる音がした。

「結局それしかないのね・・・・・・くすくす・・・・・・飲むか発砲するか・・・・・・いき遅れの寂しい末路ね・・・・・・」

「シンジぃ・・・・・・アーちゃん怖ぁ〜い。きっと更年期障害のヒステリックよ。だからオバケを退治しなさいと言ったのにね。」

「先ずはアスカの望みを叶えてあげるわ・・・・・・レイ、蜂の巣になりなさいな・・・・・・後で公平にアスカにもそうしてあげるから。」


そう言うやいなや、ミサトはワルサーP38の引き金を引いた。続けざまに五発。正確にレイの全身めがけて。
しかしレイは微笑みと共にオレンジの壁を貼る。それは銃弾をはね返すのではなく、ジュッとする音とともに溶かしてしまった。
「ちっ!!」と舌打ちするミサト。ならばと再び銃に素早く弾を充填し、今度はアスカの方へと向き直ったが、
そこには小さな聖書を両手で胸に抱き、天井を危ない目で見つめブツブツ呟くマナの姿しかなかった。
LASフィールドはとっくに教室の外に出て行ってしまった後であったのだ。そして不意に窓ガラスの割れる音がして、
青白い光が、その割れた窓から飛び立つ所であった。「待ちなさいよ!」ミサトはそう叫んでそちらに銃口を向けようとしたが、
その身体を後方から抱きとめられていた。そして銃を持つ両手を強く叩かれる。弾みで床に落ちるワルサーP38。


「何すんのよ!!」

「葛城、それ以上はやめろ。」

暴走しているミサトを静止しようとしていたのは、加持だった。先程急に校内の気温が上がったのに胸騒ぎを覚え、駆けつけて来たのだ。
しかし、ミサトは血走った目をしながら、羽交い締めになりながらも喚く。

「離してよぉ。私はネルフの作戦部長として、使徒大猿を殲滅しようとしているだけじゃない。それにぃ・・・・・・」

「それになんだ!?」

加持も思わず大声で叫び返す。するとミサトは更に大声で叫んだ。

「シンちゃんとの“大人のキッスの続き”が、まだなのよぉう!!!」

その叫びは、血の叫びにも聞こえた。加持は決断した。そう、もはや躊躇している暇はないことを悟ったのであった。


「許せ・・・・・・葛城・・・・・・」

加持はミサトの両腕をカンヌキに極めると。そのまま後方に反り返りながら投げ飛ばした。
投げっぱなし・タイガースープレックスの要領で、自身は綺麗な人間橋・・・ブリッジを形作り、
視線の先には、後頭部から教室の床に落下するミサトの姿があった。バン!ときれいな音が教室中に響き渡り、
そしてこの教室の担任だった女性が泡を吹いているのであった。加持はしばし、視線を落としていたが、やがて携帯を出すと、

「もしもし俺だ。至急XYZ地点に来てくれ。任務は元ネルフ作戦部長の身柄の拘束だ。急げ、警察沙汰になる前にだ。」

こうして葛城ミサトは、校内での発砲事件の容疑で旧ネルフ諜報部に逮捕され、謎の収容所へと監禁されたのであった。

 

 

 

 


ミサトはしばらく気を失っていたが、収容所内の牢獄の中に運ばれてしばらくたってから、
正確に言うと、加持に投げ落とされてから数時間程で目を覚ましたのであった。
ずきずきする後頭部をさすりながら、ミサトは鉄格子を睨みながら気絶する前の事を思い出そうとしていた。
そしてむらむらと身体の中に怒りが湧きあがってくるのを感じていた。
なんでこんな目に自分が遭わなければならないの。加持の裏切り者ぉ、後でみてなさいよ。
そう一人で毒づいていたが、そんな彼女の前に一人の女性が現われた。金髪黒眉の悪友が。


「無様ここに極まれりね・・・・・・ミサト・・・・・・」

「うるさいわね。余計なお世話よ。」

「せっかくリョウちゃんに、強(狂)化薬入りのスピリッツを渡して上げたのにね。それを早く飲まないからよ。」

「どういう意味よ。」

「なんでもないわ・・・・・・それより今回の一件・・・・・・そもそも誰の所為でこういう事になったのかしらね・・・・・・」

口元に怪しげな笑みを浮かべるリツコ。ミサトは本能的にそれに嫌悪感を感じていたが、
それを表情に出すことなく、逆に冷静な口調でリツコの問いかけに答えた。

「せっかくの泡盛が、レイのATフィールドの所為で昇天してしまったのよ。それに逆上してしまったのね。私とした事が・・・・・・」

「レイにATフィールドを展開させたのは誰かしら・・・・・・」

「シンちゃんとアスカがいちゃつくからでしょ。あいつらアスカの誕生日の夜から、急にベタベタしはじめちゃってさ。
あの晩、わたしは直ぐに酔って寝ちゃったんだけど、
その後二人で一線でも越えたんでしょ。・・・・・・ったく生意気な。」


忌々しげに吐きすてるミサト。大台に乗って一人寂しい夜を過ごす彼女には、急激にマンションでいちゃつく二人に、
そうとうストレスを溜めていたのであろう。そんなミサトの不機嫌そうな表情をリツコはじっと見つめていた。
その目は友人を思う愛情ある物ではなく、どこかしら実験動物を見るかのような、乾いた冷たい視線で。
そして、ミサトに向かってリツコは静かな口調で語りかける。それは正にメフィストの様な怪しい囁きにも似た感じで。


「全ての不幸は、シンジ君とアスカが恋人同士の如く振舞い出した事からなのよね。それが諸悪の根源。」

「ちょっと待ってよ・・・・・・諸悪とまでは・・・・・・それは言いすぎでは・・・・・・」

「レイはすっかり変わってしまったわ。もう以前の様に私の言う事を聞こうともしない。今のあの子は怒りに自分を見失っている。」

「それはまぁ確かに・・・・・・」

「彼女の暴走はこの街に・・・・・・いえ、セカンドインパクトすらも生き延びてきたこの世界に、破滅的な危機をもたらしかねない。」

「それは大げさでしょう。」

「何を言ってるの、ミサト。現にあなたも被害を被っている。大事なお酒を奪われただけではなく、世間的信用すらも。」

「ううう・・・・・・」

口ごもるミサト。その様を見つめるリツコの口元に、更に怪しげな笑みが浮かんだ。

「とにかくこの世界を救う為には、あの二人を元の状態に戻す事。違うかしら葛城三佐。」

「具体的にどうしろと言うのよ。」

「そうね・・・・・・例えばアスカを私に引き渡してくれないかしら。マヤみたいに男嫌いに調教してあげてもいいわよ。
そうすれば、シンジ君にベタベタする事を止めるかもしれないし。レイだって、落ちつくと思うのね。」


「アスカをあなた達の世界に?・・・・・・それはちょっちやばいんじゃないの。」


流石にミサトもリツコの提案には素直には賛同しかねた。しかしミサトの反論を聞くやそれまで落ちついた口調だった、
リツコの表情が険しい物に変わる。そしてミサトに向かって急にきつい口調で叫んだ。

「私のいう事が聞けないとでもいうの、ミサト。」

それに対して、ミサトは目を細めて親友を睨み返す。相手の出方によってはそれなりの対応を自然にとってしまうのだ。

「私には脅しは効かないわよ。たとえあなたの頼みでもきくかどうかは、私が決める事なんだからね。」

「ふん、あなたが今どういう立場なのかわかっているのかしら?」

リツコはそう言うと。視線をミサトのいる牢の上に向けた。ミサトもつられて視線を上げる。
視線の先、天井にはひとつのじょうろみたいな者がぶら下がっていた。でもここはシャワー室では無い筈だ。
一瞬ミサトの背筋に冷たい物が走る。そんな筈はないとは思う。しかし、リツコの目つきは尋常なものではない。
ミサトの考えている事が伝わったのか、リツコの口元に、更に更に怪しげな笑みが浮かんだ。そして再び冷静な口調で


「冷静に考えてみればいいのよ。あなたはバカではない筈ですもんね。」

「どうやっても私にいう事をきかせたいみたいね。」

「そうよ、手段はこの際選ぶつもりはないの。」

リツコは勝利を確信していた。葛城ミサトを我が手の中に・・・・・・誰も私には逆らえないのよ・・・・・・そう心で叫んでいたが


「そこまでだ、リッちゃん!!!」

「・・・・・・!?」

「加持ぃ!!!」

その声に、リツコは不信気に振りかえった。そしてミサトは心からの喜びと共に叫んでいた。
二人の視線の先には、加持リョウジが立っていた。彼の右手にはミサトの愛用していた、ワルサーP38が握られていた。

「全ては、リッちゃんの仕組んだ事だったんだな。あの泡盛は蒸発していたけど、それでも葛城は飲まないまでも吸いこんでいた。
あの時葛城が吸いこんだ物。それは一種の
興奮剤のような物だったんだな。さっき葛城を治療した医者から聞いたよ。
それに怪しげな催眠術師すらも雇っていたとはね。さっき俺の部下がそいつを捕まえて色々と聞かせてもらったよ。
あの霧島君に、
色々とある事ない事吹きこんだみたいだね。一体何の為にそんな事をしたんだい?ゆっくり聞かせてもらおうか。」


「おのれ・・・・・・」

リツコはそう呟くと、そこから駆け出そうとした。しかしそんな彼女の足元に、銃弾が打ちこまれた。
思わず、その音に縮こまるリツコ。そして、へなへなとその場に膝をついてしまった。

「加持ぃ・・・・・・素敵よん・・・・・・」

ミサトはうっとりした目で、加持の事を見つめていた。どうやら投げ落とされた事は忘れてしまったらしい。
加持は、そんなミサトに向かってキザッぽくウインクをした後、うずくまるリツコに近づきその両肩を優しく叩いた。

「リッちゃん、正直に話してごらん・・・・・・どうしてこんなことをしたんだい・・・・・・」

リツコは小さく震え、下を向きながら話し出した。

「レイが・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コンフォート17マンションの入り口近くの広い公園のような所。普段はマンションに住む小さい子供達が遊びまわっているのだが、
この時ばかりは、子供達の姿はなかった。いやそれ以外の住民達の姿も。みなどこかへ行ってしまったのか。
既に日は沈み始め、セピア色に染まった空の下。対峙する二人の姿があった。
一人は、緑色の、おニューの着ぐるみを身につけた我らの怪獣マヤちょん。そしてもう一人は恋の炎を青白く燃やす、レイちゃんであった。
そしてそれを見守る、アスカ様シンジ。更に側で安らかに眠る超獣マナちゃん


「なぜ・・・・・・私の邪魔をするの・・・・・・」

「これは先輩の命令なのですぅ。レイちゃん、潔く二人を祝福してあげるんですぅ。それでこそサード・ブリュニャ〜リアンなのですぅ。」

「そおよぉ・・・・・・私とシンジを祝福しなさいよぉ・・・・・・」

小さな声で呟くアスカ。しかしそれはレイにしっかり聞こえていた。キッとした視線をアスカに向かって投げる。
するとアスカはすごすごとシンジの背中に隠れた。どうやらすっかり戦意を無くしてしまっていたようだ。
シンジはというと、ぎこちないオドオドした笑みをレイにむけた。こちらは完全に脅えていた。
レイはそんなシンジに向かって微笑みを浮かべると、右手のひらをシンジに向かって差し出した。
そして「碇くん・・・・・・動かないでね・・・・・・」と呟き、その右手のひらの先を、シンジの背中越しのアスカに照準を合わせる。
レイの右手のひらが光った。その時である、モモンガ・マヤちょんが再び中を舞った。
そしてレイの右手から光の矢が放たれた瞬間、シンジとアスカの前に舞い降り、そのまま両脇の膜を広げる。
その膜には、小さな鏡のような物が両側に一個ずつ取りつけられていた。


「バルタン星人ニ世直伝、サキエル光線反射鏡ですぅ。さっきのお返しですぅ。」

自身満々に叫ぶマヤ。しかしその反射鏡はあまりに小さすぎた。ほとんどVHSカセットくらいの大きさしかなかったから。
それでもウルトラマンは、同じく身体のほんの一部に鏡をつけた、バルタン星人の期待通りに正確にその鏡に向かって
スペシウム光線を放ったが、あいにくとレイはそんなには優しくはなかった。
光線はモモンガの着ぐるみ全体の、そして丁寧に鏡の部分を避けて命中した。眩いばかりに発光するモモンガ。
そして静かに前方に倒れた。流石にウルトラ怪獣みたいには爆発はしなかったが、完全に活動を停止したようであった。


「マヤあなたの犠牲は無駄にはしないわよ。毎年彼岸には、シンジと二人で花をいけて上げるからね。」

ポツリとあんまりな台詞をもらす、アスカ。レイはというと、今度は光る鞭を右手のひらから出すと、
うつ伏せに倒れ、何処からか現われた野良犬に着ぐるみをかじられている、モモンガ・マヤちょんを数回叩いてみた。
“ぶぎゅる”という軽快な音と共に、モモンガは叩く度にピクついたが、叩くのを止めるとまた動かなくなった。
レイはそれを見ると安心したような笑みを浮かべたが、その後正面を見ると・・・・・・アスカとシンジの姿がなかった。
二人は、マンションに向かって必死に駆けている所であった。レイは今度は右手を上に上げた。
すると、今度は空中に光る鳥のような物が現われ、その光が逃げる二人に降り注いだ。どこからか流れるハレルヤの調べ。
アスカがびくりとそれに反応した。後数歩で玄関だという所で両耳を塞ぎながらうずくまる。

「いやぁ〜私の中に入ってこないでぇ!!!」

「アスカぁ、しっかりして!!!」

うずくまりながら震えるアスカ。その背中を心配そうにさするシンジ。そんな二人の前にレイが立ち止まった。
そして上げていた右手をゆっくりと下ろす。それとともに空中の光る鳥は消えた。同時に降り注ぐ光もハレルヤの調べも消えた。
レイは二人を見下ろす。二人はそんなレイを、目を潤ませ、震えながら抱き合って見つめていた。


「さぁ碇くん・・・・・・私の側に来るの・・・・・・」

そんなレイの言葉に、アスカとシンジの二人は目をつむりながらきつく抱き合った。
アスカの目からは涙がこぼれていた。そして震えるような声で叫んだ。

「いやよぉ・・・・・・シンジをあなたなんかに渡さないわ・・・・・・」

シンジもまた、アスカを抱きしめながらレイに向かって叫ぶ。

「もう止めてくれよ、綾波。これ以上僕達をいじめないでよ。アスカを泣かせないでくれよ。」

レイはそんな二人の様子をジッと見つめていた。表情は心なしかこわばっている様に見えた。
それでも右手を伸ばし、シンジの肩を触ろうとしたが、その時後方から声がかかった。

「もうそのくらいで許して上げたら・・・・・・」

その声に後を振りかえるレイ。そこには超獣の着ぐるみを着て立っている、マナの姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


いっぽうモモンガ・マヤちょんはボロボロになった着ぐるみを着たまま、ふらふらと夕陽に向かって歩いていた。
夕陽はそんなマヤを優しく照らしていたが、マヤは夕陽に向かって、赤く照らされた顔で叫んでいた。

「太陽よ・・・・・・生命の源、太陽よ・・・・・・我らブルニャ〜ゴは貴方の娘です・・・・・・いつまでも忠実なる貴方の下僕です・・・・・・
善なる創造者=アフラ・マズダ・・・・・・悪なる創造者=アーリマンの対立の後・・・・・・私達は最後の審判に備えているのです・・・・・・
今私達は未曾有の危機に瀕しています・・・・・・かつて英雄ギルガメシュに力を授けてくれた様に・・・・・・この私にも・・・・・・
新たなる力を・・・・・・もう一度立ち上がる力を・・・・・・真の福音(エヴァンゲリオン)を御与え下さい・・・・・・母なる太陽よ・・・・・・」


そんなマヤの視線の先、夕陽の中に黒い物が見えた。太陽の子こと、黒点なのか?・・・・・・いやそれは徐々に大きくなった。
それは徐々に近づいてきた。それは初め空飛ぶ円盤の様に見えた。違う・・・・・・円盤ではない。それは炎をあげていた。
マヤにはそれが、古(いにしえ)のゾロアスターの炎の様に思えた。それは空中で激しく回転していた。
やがてマヤはくっきりと、その激しく回転しながら空を舞う物体を認識した。そしてその物体はマヤの前に着地した。
いや・・・・・・正確には、地面にめり込む様に落下したのだった。バタバタと甲羅の半分を地表に現しながら、両手を出しもがいていた。
マヤの瞳が輝いた。そして甲羅から彼女の愛するお顔が現われた時、マヤの喜びは絶頂となった。

「先輩!!!」

「とりあえず、地面から掘り出して。」


ガメラ・リッちゃんは、両目をラーメンの“なると”の様にグルグルさせながらも、なんとかそれだけは言葉を発した。
マヤはそれまでのダメージが嘘のように元気良く。いとおしい先輩を救い出した。
リツコは暫く、回転のダメージの為か、フラフラしていたが、やがて平静さを取り戻すと、マヤに向かって力強く語りかける。

「マヤ、あなたに新しい着ぐるみを持ってきたわ。それに新兵器も。」

そう言いながら背中の甲羅を脱ぐと、そこには大きな袋がしまわれていた。そしてその大きな袋をマヤの前に投げ出す。
マヤは勢い良く袋を開けた。そこには、真新しいピンクの着ぐるみが入っていた。そしてプリチーな角の部分には、
アルファベットの“Z”の文字が刻みこまれていた。マヤは歓喜の叫びを上げながら、そのおニューの着ぐるみを着こんだ。

「これが赤木研究所渾身の新兵器、『ピンクの怪獣・Z(ゼータ)マヤちょん』よぉ!!!」

「がおお・・・・・・がおお・・・・・・」

高らかに雄たけびを上げる、Zマヤちょん。そんな彼女をリツコは頼もしげに見つめていたが、更に言葉を発する。


「このZマヤちょんには新しい機能満載よ。足元にはジェットエンジン。更には、フルバーニアン機能搭載だから空中安定性抜群。
着ぐるみにも、
フッ素特殊コーティングしてあるから錆びない・・・・・・じゃなくってあらゆる敵の攻撃にも耐えられます。
もちろん火炎放射、伊吹式コロニーレーザーの威力も
当社比200パーセントアップ全ての物を燃やし溶かしつくします。
そしてプリチーなシッポ。それは無敵の新兵器。時には激しく・・・・・・時には優しく・・・・・・ぺちぺちと、
時代(とき)を刻む音を奏でます。」

「先輩・・・・・・最高ですぅ・・・・・・マヤは・・・・・・マヤは・・・・・・幸せですぅ!!!」

「さぁZマヤちょん、ゆきなさい!!地球の平和な未来は、あなたに託されたのよ!!」

「はいですぅ!!Zマヤちょん、出ます!!」


リツコの叫びにマヤは元気良く答えた。ピンクの着ぐるみの足元から勢いよく炎が立ち上がった。
それとともに怪獣が、ゆっくりと飛びあがる。そして空高く舞いあがっていった。
リツコはそれをジッと見つめていた。そして小さく呟く。

「頼んだわよ・・・・・・マヤ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私の為に。」


そんなリツコの背後から声がかかる。

「上手くいったみたいだな、リッちゃん。でも、本当に大丈夫なのか?」

「ジェットエンジンなんていい加減な事を・・・・・・要はコロニーレーザー用の火器を、足元から出るように細工しただけなんでしょ。」

「そうなのかい?・・・・・・リッちゃん・・・・・・」

「フルバなんとかというのも、特殊コーティングというのも、嘘っぱちなんでしょ。だいたい当社比って何よ?」

「正確に言うと、前の着ぐるみの100パーセントの性能という意味ね。ちょっと誇張してしまったかしら。」

「一緒じゃない!!!・・・・・・そういうのを誇大広告と言うのよ。JALOに訴えられるわよ。まったくいけしゃあしゃあと。」


苦笑いを浮かべるリツコ。それを呆れたような表情で非難するミサト。加持にいたっては首を左右に振るだけであった。
やがてミサトが、リツコに向かって問いかける。リツコはそれを待っていた様にミサトを見つめていた。

「そもそも今回の事は、何がきっかけなの。さっきは曖昧にお茶を濁していたけど、こうしてマヤにおニューの着ぐるみを渡したんだし、
もう話してくれてもいいんじゃない。この前の
平和記念式典であなたが、フィフスと一緒にレイを連れて行った時、何があったの?」

「カヲルとレイが、どうしてあれほどまでにシンジ君に執着するのかを、あの時最初に調べてみたの。
カヲルの方は簡単だったわ。要は彼には
シンジ君しか友達がいないから。というか作ろうともしてないしね。
それで少し、男性ホルモンを注入してみたの。通常の成人男性の
滴容量の400倍くらいにね。そしたら生えてなかった髭が生え出すわ、
喉仏も大きくなるわで、後は学校に放ってみると、真っ先に女の子に向かって行ったわ。最初に山岸さんあたりを陥落させて、
その後も次々と・・・・・・でも男の子好きも直らなかったみたい。でも何故かシンジ君には近づかなかったけど、
転校生のムサシ君に。
簡単に彼を口説き落としちゃって、それで霧島さんは可哀相な事になっちゃったけど。でも彼女は真相を知らないみたいだけどね。」


「フィフスの事は聞いてないわよ。私が聞いてるのはレイの事よ。」

「そうね。あの子の場合はカヲルと違ってノーマルなんだから。単純に身近な男の子を好きになったんだし。
それでね、彼女の深層意識に問いかけてみたのよ。
『シンジ君がこの世にいなかったら、いやどうしても諦めなければならないとしたら』
ってね、そうしたらどういう行動に出るか?・・・・・・もっと具体的には誰を好きになるか?・・・・・・って。
そしたら、こう答えたのよ。
『私が愛するのは碇くん・・・・・・でももし彼がダメなら仕方ないけど、碇司令・・・・・・』
はっきりと言ったわ、あの子。あの人を
仕方ないけど愛するといったのよ。もしそうなったらどうなるの。
私のこの
二十年近くの想いも簡単に敗北するんでしょうね。だってあの人は、レイには・・・・・・レイには・・・・・・
そんな中、シンジ君とアスカが急にくっつきやがったのよ。
私の気もしらないでこのままではあの人がレイに奪われてしまう。


もはや逝っちゃった表情でまくし立てるリツコ。その形相にミサトは正直怖い物を感じた。
ミサトは加持を振りかえる。そして目で訴えかけた。あうんの呼吸で加持はミサトの想いを理解する。

「リッちゃん・・・・・・ごめんよぉ・・・・・・」

そう言うや加持は、素早くリツコの背後に回ると彼女のうなじを軽くチョップで叩いた。
リツコはまだ何か言いた気であったが、静かに目を閉じるとそのまま前方に倒れ掛かった。それを優しく支える加持。
そしてリツコを背中にしょった。そしてミサトに向かって静かに語りかけた。


「俺はリッちゃんの事、まだ本当に小さい頃から知っている。彼女はずっと一人ぼっちで寂しい思いをしてきたんだ。
母親とは表面上はともかく、心から打ち解けてはいなかったし。そんな彼女に当然だが俺も何もしてやれなかった。
でもな、碇司令だけは、リッちゃんに親子の愛情を。彼女にとって本当に欲しかった物を与えたんだ。
それが優秀な科学者であり、資産家だったナオコさんを口説く中での上辺だけの愛情だったとしてもな。
リッちゃんはそれから碇司令を一途に慕い続けた。やがてそれは成長すると共に、男と女の愛情へと変わる。」


「でもリツコは気づいていたのよね。自分は永遠に愛されないんだって。母親を失って、晴れて司令を手に入れたときも。
そして今、司令の“ユイさん再生計画”は永遠に叶わぬ物になった。なぜならユイさんその物が、この世の人じゃ無かったんだし。
だから司令は、もうその事は完全に諦めているのよ。レイにだって、子供を見るような愛情しか抱いてないわ。」

「そうなのかい?・・・・・・葛城・・・・・・」

リツコを背負いながら、加持はミサトに問いかけた。
ミサトはそれに軽く頷く。そして加持と背中のリツコを交互に見ながら問いに答えた。

「以前、そう私がネルフ解散直前で隊長をしてたころね。既に隠居状態の司令と話をした事があったのよ。
その時にはっきり言ってたわ。ユイさんはもう死んだんだ。永遠に帰ってはこない。そしてレイには今まですまなかった。
これからは一人の女の子として幸せになって欲しいってね。そして自分がもはや頼れるのはリツコしかいないって。
それなのに、それからもまだリツコをほっておいてるから、この前暇な時に文句言ってやったのよ。
そしたらね、今度はあの親父こう言いやがったわ。リツコに許してもらえないなんてね。面目無くて会えないってほざくのよ。
自分はリツコに嫌われてるとまで言うんだから、まるでシンちゃんと同じよね。ホント似た物親子よ。
あたまにきたからひっぱ叩いてやったわよ。そしたらシンちゃんと同じ目をして潤んでいたけどね。」


「本当に叩いたのか?」

「ええ・・・・・・それで聞いたのよ。あなたにとってリツコはどういう存在だったの。今の正直な気持ちを言いなさいって。」

「そしたら?」

「リツコとはもう随分長い間、苦楽を共にしてきた。彼女の前では、自分は一番素直になれる気がする。
彼女には何も隠し事が無い。自分の全てをさらけ出した唯一の女性だから。これからもそんな女性は一生現われないだろう。
ってね。泣きながら語ってくれたわよ。じゃぁ〜その気持ちを正直にリツコにぶつけなさいと言ったのに、
そこは息子同様、ネガティブ思考でウジウジしてんのよ。だからここは、リツコに再度アタックしなさいと言うつもりだったんだけどね。」


「そうか・・・・・・そうだったのか・・・・・・よかったなリッちゃん。」

心底嬉しそうな言葉を背中のリツコに投げかける加持。その瞳は心なしか潤んでいた。
そんな加持の姿を見て、ミサトは小さく呟いた。誰にも聞かれないような小さな声で。

「だからあんたもいい加減に初恋を忘れなさいよ・・・・・・」

加持は、ミサトのその呟きにまったく気がつかなかった。彼の背中のリツコの頬を一筋の涙が流れた事と同じ様に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


超獣の着ぐるみを被りながらマナは、レイを見つめていた。その目は真剣そのものだった。
しかし今度は怪しげな洗脳によって濁った目ではない。そこには真実の輝きがあった。
レイもまた、マナを見つめる。そしてその瞳が少し曇っている事にマナは気づいていた。


「綾波さん、今強引にアスカさんからシンジを引き離して・・・・・・それで満足なの?」

「あなたに何がわかるのよ・・・・・・」

「シンジを強引に自分の物にして、それでシンジが・・・・・・いえ、あなたは幸せになれるの?」

「碇くんと私がひとつになる事・・・・・・それが幸せな事・・・・・・」

「本当にそう思っているの?」

マナは力強くレイに問いかけた。それに対してレイは、元々声は細い方であったが、それでも今迄は細いながらも自信に満ち溢れていた。
しかし、今マナの繰り返される問いかけの勢いに比べ、その自信の響きも徐々に弱まってきていた。
マナはそんなレイに更に追い討ちをかけるべく言葉をレイに投げかけた。


「私だってシンジの事は好きだよ。」

そのマナの言葉にレイだけではなく、アスカもシンジもびっくりしていた。
だってついさっきまで、ムサシに振られたと泣いていた筈なのに。言ってる事が矛盾している。
そんな三人の気持ちを察したかのようにマナは、なおも喋り続けた。

「もちろん、ムサシの事も大好き。ケイタの事で大喧嘩しちゃって、売り言葉に買い言葉で、ムサシに渚君の方がまだマシだと言われた時は、
マジでショックを受けたわよ。もう止めた筈のくだらない宗教に助けを求めるほどにね。だってムサシだけじゃなくってシンジまで。
でもそれでも自分で修復しようと努力したわ。赤木博士のお遊びに本気で付き合ってみて・・・・・・ちょっち
記憶を無くしかけたけど。
おかげで荒療治が効いたのか、今はマナちゃんは
完全に復活したわ。これからムサシもシンジも取り戻してみせるの。」

「ちょっとマナぁ〜、あんた何言ってんのよ。ムサシもシンジもって。一体あんたはどっちが本気な訳?・・・・・・それとも・・・・・・」

「どっちも本気よ。だってどっちも好きになっちゃったんだもん。この気持ちは嘘じゃないもん。」

「あんたねぇ・・・・・・いい加減にしなさいよ。まだ電波な事言ってた方がマシだったわよ。」


「シンジ、あなたに聞くわ。綾波さんとアスカさんのどちらが好き?・・・・・・正直な所。」

マナに突っ込んでいたのはアスカであったが、急にマナがシンジに問い掛けたので不意を突かれたシンジはびっくりしてしまった。
そんなシンジに考える暇を与えず、マナは更に強く問い掛けた。「どうなの?」と。
アスカはシンジの表情を見つめる。答えはひとつの筈だ。間違いなく自分を選んでくれる筈と。
しかし、不意を突かれたシンジは明らかに動揺していた。考えてみれば、魅力的な女の子に囲まれて、それでもきっぱりと誘惑に勝つには、
シンジはまだ余りに幼すぎた。いや平均的な高校一年生の男子の姿か。そんなシンジにマナはとどめをみまう。


「大好きよ、シンジ!!!私とアスカさんと綾波さんのどちらを選ぶの!!!」

「そんなこと急に言われたって、今の僕には決めらんないよぉ!!!」

思わずマナの大声につられて、本音を叫んでしまったシンジ。しまったと思ったときにはもう遅かった。
確かにアスカとはいちゃついてたが、レイの事を嫌いになった訳ではなかった。もちろんマナの事も。
しかし、これはアスカは許されない事だった。顔面がにわかに紅潮して次ぎの瞬間。


バチーン!!!

第三新東京中に響き渡りそうな大きな音が鳴り渡った。
泣きながら、マンションの中に駆けこむアスカ。シンジはしばし呆然としていたが、やがて
「アスカぁ!!!」と叫びながら、後を追いかけていった。
その二人の後姿をマナは快心の笑みで見送っていた。そして、その間一言も言葉を発しようとしなかったレイに向かって

「こういう方が楽しくない。力ずくで脅えさせるよりも、ずっと本当に聞きたいことを聞けるじゃない。」

そんなマナの頭上に、ある大きな物体が。しかしマナはそれに気づこうともせず

「まだまだ勝負はこれからよ。そう、負けなんてのは自分がそう思った瞬間に訪れるのよね。
まだまだ策はあるわよ。かつて戦自で
“21世紀のマタ・ハリ”と呼ばれた、ナンバーワン諜報部員は伊達じゃないのよ。
次ぎは・・・・・・


そこまで叫んだマナに大きな目玉のバケモノが覆い被さった。それは瞬時に消えたが、激しいダメージを受けた彼女は
うつ伏せになったまま動かなくなった。時折ぴくぴくと痙攣していたが。


「誰が棺の覆いを持つのか・・・・・・それは私とミソサザエ・・・・・・夫婦で一緒に持ちましょう・・・・・・クスクス・・・・・・
夫婦・・・・・・いい響きね・・・・・・それは私と碇くんにこそ相応しい言葉・・・・・・あなたはカヲルと戦ってなさい・・・・・・」

そんな独り言を呟きながら怪しく微笑んでいたレイであったが、やがてマンションに向かって歩き出そうとした。
その時またも彼女の背中に声が飛んだ。レイはそれを背中越しにうんざりしながら聞いていた。


「レイちゃん、そこまでですぅ。まだ勝負はついてないのですぅ。私はまだ負けたとは言ってないのですぅ。」

「勝ち負け以前の問題よ・・・・・・」

レイは溜息をつきながら振りかえった。そこには、おニューのピンクの着ぐるみを着込んだ、Zマヤちょんが立っていた。

「わたしは先輩の為に戦い続けるのですぅ。それは何故なら先輩の愛に一生答え続けるためなのですぅ。
先輩とはもう随分長い間、苦楽を共にしてきたんですぅ。先輩の前では私は一番素直になれる気がするんですぅ。
先輩は私の全てをさらけ出した唯一の人なんですぅ。世界中どこにいってもこんなベストカップルはいないのですぅ。きゃっ!!」


恍惚とした表情で語り続けるマヤ。リツコがガメラの着ぐるみを着て、自分のために新しい着ぐるみを届けてくれたことが、
本当に嬉しかったのだろう。シッポも彼女の言葉に合わせるように、軽快なリズムで地面を叩いていた。
レイはしばらく右こめかみを右人差し指で押さえていたが、もう我慢が出来ないかのようにマヤに向かって両手を伸ばした。
その両手のひらには光が宿った。初歩的なATフィールドでふっ飛ばそうと思ったのであったが、マヤの瞳が光った。

「もうその手は通用しないのですぅ。先輩が300パーセントパワーアップしてくれたんですぅ。
今度はこっちから行くんですぅ。
ファイアーですぅ!!!」


その瞬間であった。マヤのピンクの着ぐるみが突如膨張した。どうやら、いい加減なフルバーニアンが誤作動したらしい。

ちゅどおおん!!!


大きな音と共に、アスカのD型装備より膨れ上がったピンクの怪獣がレイ目掛けてすっ飛んできた。
それはレイの想像するより遥かに早いスピードであった。防御用のATフィールドを展開する暇も無かった。
Zマヤちょんの爆発にレイも巻きこまれ、コンフォート17マンションの入り口付近から芦ノ湖あたりまで
二人は吹き飛んでしまった。しかし何故か爆発は境地的な物で、不思議とマンションにはなんの被害も起きなかった。


すっかりと日が暮れて夜になった。そして、マンションの一室。“アスカ様の部屋”と書かれたドアの前でシンジは必死になって謝っていた。
しかし、ドアはどんなにシンジが懇願しても開こうとはしなかった。
ドアの内側ではある呟きが聞こえてきた。

「こんなことで負けてらんないのよ。今日の所は女の意地があるから、絶対許して上げないんだから。
当分“貴の波”の使用は延期よ。シンジが私だけを見てくれるまでね。ママ・・・・・・私を守ってね。
惣流アスカラングレーは幸せになるためだったらなんでもするわ。なにも恐れはしないんだから。」


ドアを挟んで一人はひたすら謝り。一人は両拳を握り締めてガッツを自分に入れていた。
そんな二人に・・・・・・二人を包むマンションに・・・・・・そして第三新東京市に・・・・・・ある呟きが木霊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あなたが息をする時も
あなたが行動する時も
あなたが束縛を断つ時も
あなたが歩みを進める時も

ずっと見つめているから

くる日もくる日も
あなたが何かを言う時も
あなたがゲームをする時も
あなたが夜を過ごす時も

ずっと見つめているから

わからないの
あなたは私だけのものよ
私のかわいそうな心が泣いているの
あなたが歩み始めるたびに

あなたが行動する時も
あなたが約束を破る時も
あなたが作り笑いをする時も
あなたが権利を主張する時も

ずっと見つめているから

あなたがいなくなってから私は途方にくれているの
夢に見るのはあなたの顔ばかり
あなたに代わる人なんてどこにもいないの
あなたなしではどうしたらいいのかわからないの
これ以上悲しませないで

わからないの
あなたは私だけのものよ
私のかわいそうな心が泣いているの
あなたが歩み始めるたびに

あなたが行動する時も
あなたが約束を破る時も
あなたが作り笑いをする時も
あなたが権利を主張する時も

ずっと見つめているから

あなたが行動する時も
あなたが歩みを進める時も

ずっと見つめているから

 

 

 

 

 

 

 

 

 


おわり


柴レイさん、本当にありがとうございました!!

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